一年ぶりのITプロジェクト

なぜか4月からITプロジェクトにアサインされることになった。やることは、某保険会社のIFRS対応における要件定義。少なくともこのフェーズで抜け出したい!、というのが所感である。分析系に比べ、システム系のプロジェクトって、地味で長いからね。
早速なのだが、保険やIFRSに関する業務知識が全く無いので、2つの本でキャッチアップをしようと思い、書籍を購入。完全にスキルのミスマッチ感が否めない。


図解 損害保険システムの基礎知識

図解 損害保険システムの基礎知識

初級者向けの本。かなり読み易い。

IFRS保険契約

IFRS保険契約

保険業務やIFRSの知識のある読者をターゲットとしているため、かなりハードルが高い(保険会社の財務会計担当者向け)。おそらくこのレベルまでキャッチアップといけないと思う。

マーケティング施策を考えるには

分析の仕事をしていると、最終的にはマーケティングの施策レベルまで落とし込むところまで考えないといけない。しかし、施策って結構アイディア勝負でもあったりするんだな。気づくか、気づかないかの差が大きく施策検討に作用する。右脳でイメージを膨らませ、左脳で論理性をチェックする。その双方が両立して初めて施策が有効だという感触が自分の中で得られる。そして特に、人に説明するときは、具体性+論理性の両刃がないと、全然響かない(汗)
以前はまったくマーケティングに興味はなく、また自分とは縁遠い分野だと思っていたが、不思議な巡り合わせで、マーケティング関連の仕事をする機会に出会う。そこで、いくら無い知恵を張り巡らせても出るものは、今いちということが多い。そこで、普段マーケターの人がどのような思考レベルで考えているのかが知りたくて、本を探ってみたところ、以下の本にありついた。実用的で、かつ誰でもすぐに応用できる内容。6章のモーフォロジカル・アプローチは是非参考にしたい。

データ分析

データ分析のテーマとして、「スポーツ・アナリティクス」や「プライス・マーケティング」に関わる仕事をしている。分析といっても、考察や施策の検討まで行っているから、正確に言えば、「分析+施策の提案」が仕事の領域だ。ただ思うことは、データ分析業務をいくら標準化しても、結論は分析者個人に大きく依存してしまうことが多い。例え、ごく当たり前の結果でも、それをどのような観点で解釈したり、深堀していくかで結論が大きく変わってくる。
ある人がつぶやいた言葉に非常に共感したものがある。

”データアナリストは芸術家と同じようなもので、分析を行おうと思えばいくらでも施しようがあるのだ”

分析の面白い部分は、どのような手法でデータセットを料理するかを検討するよりも、分析結果に対して様々な切り口から解釈を行う過程だと個人的には思う。つまり、分析の解釈に洗練を重ね、シンプルなメッセージに集約する作業に仕事の醍醐味があるのだと感じている。

ACCESS VBA

業務プロセス構築をテーマとしたプロジェクトで今仕事しているんだけど、訳あって少しだけACCESS VBAを使って開発をすることになった。開発費用なんてもらってないけど、お客さんが喜ぶなら何でもするべ。

てなことで、はじめてACCESS VBAを触るので買いました。といっても昔、EXCEL VBAは経験あるんだけどね

Access VBA逆引きハンドブック

Access VBA逆引きハンドブック

統計入門の講師

訳があり、新人社員向けに統計入門の講師をしました。統計学を知らない人向けのコンテンツを作ったのですが、担当したクラスでアンケートを取ってみたところ、過去に統計学の講義を受けたことがある方が50%以上でした。
これはかなりの想定外で、統計学を学んだことがある人には少し退屈だったかと思います。しかし、グループワークのデータ分析ケーススタディはかなり反応が良かったので、頑張って演習問題を作った甲斐がありました。
次回は、6月にある統計検定の補講授業をすることになりそうです。

仕事が大きく変わりました

3月から携わる領域が大きく変わり、データサイエンス系の仕事をしてます。まだ実プロジェクトにはアサインされていませんが、PD(Practice Development)の仕事、いわゆる提案書を作成してる最中。
今回の提案書も初めての業界・領域にトライするわけですが、前提知識が浅いと汎用的な内容になりがちです。その中で、如何に具体性を持たせ、ビジネス課題に直結するかが、大きな勝敗を分ける評価ポイントになると思います。定量的に言えば、Power Pointのスライド1枚に数十万の付加価値があるのか、ということです。
ケースバイケースですが、お客さんのサービスラインには分析のプロという部隊もいるわけですので、この手の分野のコンサルタントは、「分析に関する知見・ノウハウ+ビジネスを創出する力」が求められると甚だ感じるこの頃です。

これからのBusiness Intelligence

昨今、ビッグデータという言葉がバズワードとなり、BI市場をヒートアップさせていますが、果たしてその熱はいつまで続くのだろうか。
SIerコンサルティングファームなどがBIの導入実績等を謳っているのは、BIツールを導入し、ユーザ仕様の定型レポートを出力するまでをシステム構築したことを、概ね指しています。しかしながら、BIツールを活用して特定の知見を抽出し、それを企業の経営課題にリンクさせ、ビジネス戦略までコンサルテーションできる人は、ほんの一握りであろう、というのが私の所感です。
BIツール(IT)を導入するのは、あくまで企業の経営課題を解決する為の手段にすぎず、目的ではない、ということ。

BI市場で重宝される人は、BIのAnalyticsやStarategyの領域でコンサルテーションできる人だと思います。



データサイエンティストの第一人者の方が書いた本です。中盤に統計学の理論的な話が出てきますが、BIの応用事例をキャッチアップするだけでも、読んで損はないです。