現場とは

最近、その意味が分かった気がします。これまでは、(顧客の)最前線に出て、プロジェクトを経験する環境を現場だと思っておりました。つまり、顧客の要件通りにシステムをデリバリーしたり、仕様を整備していくことが、俗にいう現場主義というのかと。しかし実際のことろ、要件通りにシステムをリリースしたところで、どのように顧客の業務が変化するのかは全く実感が湧いてきませんでした。ここで1つ体験談を挙げたいと思います。
私は会計領域を担当しておりますので、顧客が組織変更を行うと、システム対応が発生します。それが小さなものであれば、対応不要なケースもありますが。組織変更に伴う私のミッションは、システム面で影響調査をし、デグレートなどしないように組織変更することです。それができれば、私の仕事は完了です。しかし最近になり、喉が詰まるような違和感を覚え始めました。組織の構成が変わったことで、これから顧客の事業がどのように変化したり、その目的がどう切り替わったのか、全く予測がつきませんでした。結局のところ、SIerとしての役割は果たしましたが、あくまでもシステムサービスを提供しているだけにすぎませんでした。
最近、あるコンサルタントから言われた言葉があります。ー誰でも、新しい顧客につけば、その顧客に対しては素人ですー
現場とは、顧客から学び、学んだこと以上のコミットメントを果たす場だと私は考えます。まだまだ未熟ものですね。