自分の武器とキャリア

一番見えにくいものかもしれない。「自分の武器は何ですか?」と問われれば、躊躇してしまうが、「SAPとJava」と私は答えるであろう。別にその分野に長けた能力がある訳ではない。ただ、開発経験があるだけだ。それだけでもキャリアが大きく変わると最近言われた。要はビジネスのトレンドを掴んでいるかという話だった。
私にそう言った人は昔、リホストの業務をしていたが、途中でスクラッチ、SAPの世界に飛び込み、そこで開発やマネジメント経験を積んで来た。その結果、当時リホストをしていた同僚よりも出世した。その同僚の方はかなりの経験や技術があったみたいだ。しかしながら、時代の流れであろう、ビジネス規模の縮小により、同じ会社にいても、キャリアとしての色合いに差が出たのだ。またSEで独立した方は、こう言っていた。スクラッチよりもSAPの単価が圧倒的に高いから、SAPの仕事で契約したいと。これも二つの武器を持ち合わせているから、悩める事実なのであろう。
出世レースで勝つことがビジネスパーソンにとっての絶対的な価値ではないと思うが,自分が市場で売れるかどうかは持ち前の武器によって変わってくるものだなと、当たり前の事実だが、深く納得した。
話は変わり、現プロジェクトの統合テストが終わりに近づき、もうすぐ運用テスト。本番稼働まであと僅か。1年という月日は、光陰矢の如しだよな。