文章力を身につける

本を読むにも、いざ文章を書こうとすると書けない。自分の伝えたいことが、活字として刻まれないというフラストレーション。特に社会人になってからは、文章表現という必須スキルにいつも頭を抱えてきた。どうして、あの人は論理的に的の得た文章がかけるのだろうかという悩みの種。
この本はノンフィクション・ライターの仕事術に焦点が当てているが、ノンフィクションに限らず、文章を書くことについて言えば、全分野に精通すると思う。私なりの結論は、インプットした情報ー体験談、取材内容、人から聞いた話ーを自分なりに創意工夫を凝らし、アウトプットすることが大切ということ。この前、アウトプットを前提とした学習方法に関する本を読んだが、まさにそのことだと思った。日夜研鑽することに、文章力の向上があるのだ。

【この本を読んで心に留めたこと】

  • 一度書き下ろした文章は音読する。言語にとって、聴覚と視覚で処理される内容は同等でないため、聴覚にとって違和感のある内容は、基本的に第三者にとっても同じであるため。
  • その分野の専門家になりたければ、毎月その分野の本を3冊読む。「石の上にも三年」という言喭がある通り、3年も経てば、かなりの専門知識が蓄積されるため。
  • 濫読する。活字に限らず、映画や美術文献などなんでもよい。自分の引き出しを増やすことで、自分なりの表現方法を見つけるキッカケとなるため。


調べる技術・書く技術 (講談社現代新書 1940)

調べる技術・書く技術 (講談社現代新書 1940)