今注目を浴びる会社

サムスンが世界的なプレゼンスとしてベンチマーキングされている理由を知りたくて、手に取った本。人材育成に対して、並ならぬコストを掛け、サムスンマンを育成しているのは本を読んでいて伝わってきたが、そのメカニズムについては明かされていない。
しかし、サムスンのおもしろい側面も知れた。人材評価は相対評価となっていることだ。簡単に言うと、仕事に対して、100%のパフォーマンを発揮しても、120%のパフォーマンスを発揮する方が評価される。それ故、かなり激しい生存競争に常にさらされることになるため、挫折して退職していく人も後を絶たないようだ。その反面、高い評価を得た人材に対する報酬は並はずれたものであるから、会社へ大きく貢献するサイクルが上手く機能していることにもなる。
ソニーパナソニックなどの製造メーカーが束になっても敵わない一因は上記のような評価制度にもあるかもしれないが、マーケティングや内部統制など他社の追随を許さないノウハウが蓄積された長年の結晶なのかもしれない。

ソニー、パナソニックが束になってもかなわない サムスンの最強マネジメント

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