印象に残ったドキュメンタリー番組

10年以上前にしていた、ドキュメンタリー番組「日本に来てはみたけれど・・・」を見ました。情報としては古いですが、自分自身に訴求するメッセージは今も昔も変わらないと思います。番組内容は、中国の貧しい農村部から日本の日本語学校に留学した中国人留学生が、日本で大学進学を目指すというものでした。その先には、日本で学んだことを中国に持ち帰りビジネスで成功したり、中国で日本語の先生として活躍したいなど、夢を抱いている留学生にスポットを当てていました。しがしながら、夢を持つ者の大半が、現状の貧困から抜け出すためのチャンスを日本に探しにきているような印象を受けました。
初めは大きな夢を膨らまし来日するのですが、現実的には思い通りにいくことが少なく、中々アルバイト先が見つからず生活費が底を尽きそうになったり、また詐欺師に遭い苦しい境遇に追い込まれ、四苦八苦しながら生きていくことが多く、夢に挫折し徐々に目的を見失っていく留学生が多いようです。やはり、最後までじっと耐え忍んで努力できる方が大学への切符を手にするということでした。
貧困は人の心を蝕み負の連鎖に落とし込むのか、それとも精神的な貪欲さを生みプラスに働くのだろうか。自分自身に照らし合せた時、貧しかった学生時代を思い出しました。貧しかったけど、大きな目標があった気がします。それが今と大きく違うところだと思います。
話は変わりますが、私の職場にはアジア系の人や欧米人など色々な国籍の方が在籍しており、一緒のプロジェクトで働くこともあります。その中でも、アジア系の方は非常に勉強熱心です。業務が終わっても、フリースペースで勉強をしている姿をよく見ます。また彼らが出す視線も、くたびれたビジネスパーソンのような感じもしません。時間は平等に与えられる訳ですので、それをどのように費やすかで人生の意義が変わっていくのかと、最近よく考えます。