インサイダー取引

先物取引の黒い面を描写している映画。インサイダー取引は恐ろしい。何の関係もない会社や社員を右往左往に振り回し、挙げ句の果て、崖っぷちに追い込むのだから。
資本主義の倫理観とは何なのだろうか。出世欲のある証券マンを魔法をかけたかのようにコントロールする投資家ゴードン・ゲッコー。彼は頭がカミソリのように切れ、大衆を惹き付けるカリスマ性を持つが、冷酷で強欲な人間である。先物で経済を動かすゲッコーの頭脳は素晴らしいが、現場で汗を流して働く労働者を知らない人間の極みだと思った。